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自作PCの電源が故障したので保証による交換を受けつつ新しく電源も買った話

·2639 文字·6 分
pc
称徳寺 涼雨
著者
称徳寺 涼雨
プリズムスタァ

ある日、自作PCの電源が入らないようになった。

電源ケーブルを抜いたり挿したりしてやると、たまに電源が入る。ただ、シャットダウンがうまくいかなかったり(各ファンは止まっているがマザーボードのLEDは点いたままとか)、スリープすると復帰できなくなったりした。どうもなんか挙動がおかしいなと思っていたらいよいよPCが起動もほぼできなくなったので、原因調査等を行いました。

フロントパネルケーブルの調査
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実は最初にPCを組み立てる際に電源やらリセットボタンやらのフロントパネルケーブルを、電源をケースにネジ止めする時に間に挟みまして……。ちょっとケーブルへっこんだんですよね。その時のダメージがついに来たのではないかと思いこれを購入。

アイネックス スイッチ/LEDリボンケーブル 75cm KM-07

検証用のケーブルですね。これをマザボに挿して動くかどうかやってみました。一番最初は電源が入って「ケーブルのせいか~~」となったのですが、起動後のシャットダウンが正常にできず……。その後何回スイッチを押しても電源が入ることはありませんでした。

電源の検証
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こうなってくるといよいよ電源なのかマザボなのか、はたまたどこかのパーツが故障しているのか。ということで次はこれを使って検証です。

アイネックス ATX電源検証ボード KM-02B

これを使うと電源単体で電源の動作を確認することができます。マザボが悪いのか電源が悪いのか切り分け検証に便利です。いざ使ってみるとスイッチをONにすると一瞬ファンが回ってすぐ止まる。ただ通電確認用LEDが点灯せず……。

使っている電源『Cooler Master V650 SFX GOLD』はセミファンレス1なので、ファンが止まるのは異常ではなさそうですが、LED点灯しないのがどうも怪しい。この検証用ボードが初期不良の可能性もあるしなぁと思っていたのですが、近所に住んでいる友人から余っている電源を借りられることに。

さっと借りてきて検証ボードに挿した所、無事通電LEDは点灯。このまま電源を自分のPCに繋げてみましたがこれも無事起動。Windowsが正常に起動→シャットダウンすることを3回確認できたので、電源の故障と判断。

保証の確認と故障した電源の受け渡し
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『V650 SFX GOLD』は10年のメーカー保証が付いています。折角なので保証のサポートを受けることにした。

電源を購入した所はツクモ(通販)。サポートに連絡をしたら秋葉原のツクモ本店か指定の住所に元払いで発送すれば対応してくれるとのこと。ただ4-5週間ぐらいはかかるとのこと。Mac等の別PCを持っていますが、Windows使えなくなる期間として4週間はちと長いなぁということで、故障した電源をツクモ本店に持ち込んだ後に新しく電源を購入して帰ろうと決意。

新たな電源を購入
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というわけでツクモに故障した電源を渡してそのまま電源を購入して帰ってきた。

Cooler Master V SFX Gold 850W White Edition

多少悩みましたが、故障したCooler Masterの電源と同じシリーズでホワイトモデルのものを購入。850Wのホワイトモデルは通常の黒のものより2千円ぐらい割高ですが、NR200Pのホワイトに合うし良いかと勢いで選択。またホワイトモデルは750/850Wがありますが、価格差は1千円程度なので850Wの大きい方を選択。ATX変換ブラケットが付いていて将来気が変わっても使えるし、SFX電源で10年保証が付いていて価格帯的にもまあまあというのでこのシリーズは選びやすい。

組み直した
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配線は相変わらずアレですが、白ケーブルは新鮮。ケースの白と統一感が出て良いです。

ホワイトモデルを組み込んだ状態
ホワイトモデルを組み込んだ状態

一応ケースに取り付ける前に検証ボードに繋げて確認もしましたが、PCは問題なく起動しました。Windowsのシャットダウンも正常にできてやっとPCが使えるようになりました。

保証を受けた電源が戻ってくる
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とりあえず自作PCが動作するようになって安心。あとは電源の保証を受けるだけだーという状態になった所で想定外でしたがツクモに持ち込んだ一週間後に交換品がやってきました。はやっ。

一応ツクモからは「こういうのは修理ではなく基本交換品になります。」と言われてましたが、ちゃんと新品がやってきた。

私が購入した後に 仕様変更でセミファンレス非搭載となりましたが、一応それが箱で確認できます。

右下のマークでセミファンレスが消えて日本製コンデンサに変わっている
右下のマークでセミファンレスが消えて日本製コンデンサに変わっている

箱15%以下の低負荷時もファンが動作するようになっている
箱15%以下の低負荷時もファンが動作するようになっている

一応の通電確認
一応の通電確認

セミファンレス非搭載になったにもかかわらず、検証ボードに繋げて通電させるとファンが回らないのが気になりましたが、どうやら『S.T.C.Mスマート温度ファン制御システム』というのがあり、電源を入れた時に特定のコア温度に達していないとファンが回らない場合があるようです。
実際ホワイトモデルも検証ボードで通電させた時に回りませんでしたが、PCに組み込んで使っている間はファンは回ってます。

このあたり検証してくれている動画あるので貼っておきます。


まとめ
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人生で初めて自作PCパーツが故障をして保証を受けました。というか壊れたの初めてですね。一番最初に自作PCを組んだ時なんかはケースに付属していた謎の電源をずっと使っていましたし、その後に組んだPCでもこんなあっさり電源が死ぬことなかったので、あっさり壊れたのがビックリしましたね……。10年保証ついてるし、それだけの自信があるんだろう=そんな簡単に壊れないだろうと思ってましたし。

気になるのは検証ボードに繋いで電源ON/OFFを切り替えた時に通電しない場合があります。気持ちスイッチの切替間隔に間を取ると問題なく通電します。
この電源以外でこのような動作をするのかを確認してないので、これが普通なのかどうかがわかりませんが……。このあたりを確認した動画を作成したのでここに貼っておきます。

またセミファンレス非搭載と仕様変更がされましたが、特に音に関してはさほど気になりませんね。変にうるさくなったらどうしようと思いましたが、うるさくないのでケース開けてファンが回ってるかどうか確認したぐらいです。特に不満はありません。

まあ想定外の出費という不満はありますが、予備の電源あったら安心やろ!と言い聞かせ、また保証を受けるような事にならないことを祈るだけです。


  1. 仕様変更で途中からセミファンレスモードが非搭載となった。 ↩︎